築50年の家をフルリフォームする費用はいくら?耐震・老朽化対策まで解説

「住み慣れる家に長く住み続けたい」「築50年の実家を相続したが、フルリフォームでどこまで直せるのか、費用はいくらかかるのか」というご相談は、旧耐震基準で建てられた築古の住宅を受け継いだ方や、建て替えではなく手を入れて住み続けたい方から数多くいただきます。築50年前後の住宅は、内装・水回り設備の劣化だけでなく、耐震性能や断熱性能、給排水管といった目に見えない部分の老朽化が進んでいることが多く、築20年〜40年程度の住宅とは費用の考え方が変わってきます。住まい全体のフルリフォーム費用相場はフルリフォームの費用相場、坪単価の目安はフルリフォームの坪単価のページで詳しく解説しているため、ここでは築50年という築年数に絞って、老朽化のサインや耐震補強の要否、建て替えとの比較、費用を抑えるコツをご案内します。マンションにお住まいの方はマンションのフルリフォーム費用のページをご覧ください。埼玉県・東京都で施工実績を持つ一級建築士事務所「匠プラス」がわかりやすく解説します。

私たち、匠プラスについて

  • 匠プラスは、1968年創立の株式会社市之瀬工務店が運営するフルリフォーム専門店です。
  • 一級建築士事務所として、間取り変更・耐震・断熱まで住まい全体を見てご提案します。
  • 自社大工と信頼できる協力業者が連携し、細部まで丁寧に仕上げます。
  • 木造住宅耐震診断士が在籍しており、古い住宅の耐震面も含めて相談できます。
  • 埼玉県・東京都内で幅広く対応可能です。
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結論:築50年のフルリフォーム費用は900万円台〜3200万円程度が目安

築50年フルリフォーム費用のイメージ

築50年前後(延床面積30坪〜40坪程度の一戸建てを想定)の住宅をフルリフォームする費用は、工事範囲によって900万円台から3200万円程度まで幅があります。内装・水回り設備の交換を中心とした工事であれば900万円台〜1700万円程度、これに耐震補強と外壁・屋根まで含めた内外装フルリフォームになると1800万円〜2600万円程度、断熱改修と耐震補強までまとめて行うスケルトンリフォームになると2600万円〜3200万円程度が目安です。築20年〜30年程度の住宅と比べて、築50年という古い住宅は旧耐震基準での建築(築古物件)であることが多く、耐震診断・耐震補強にかかる費用と、給排水管や断熱材の入れ替えにかかる費用が上乗せされやすい点が、費用が高くなりやすい大きな理由です。なお、フルリフォームは「リノベーション」「フルリノベーション」とほぼ同じ意味で使われることもあります。

※記載の金額は一般的な戸建住宅の場合の目安です。建物の規模や工事範囲、劣化の状況によって費用は変わります。

築50年の家によく見られる劣化・老朽化のサイン

老朽化した住宅のイメージ

築50年前後の住宅では、内装の傷みだけでなく、構造や設備の老朽化が進んでいることが少なくありません。フルリフォームの計画を立てる前に、まずどのような劣化が起きやすいのかを押さえておきましょう。

シロアリ被害と柱・土台の劣化

築年数が経過した木造住宅では、床下の湿気や雨漏りをきっかけにシロアリ(白蟻)が発生し、柱や土台、梁といった構造材(躯体)が内部から食害されているケースがあります。シロアリ被害は解体してみないと分からないことも多く、被害が広範囲に及んでいた場合は、想定していた工事範囲を超えて柱・土台の補修や交換が必要になり、追加費用が発生することがあります。床がきしむ、床の一部が沈むといった症状がある場合は、フルリフォームの相談時に床下点検を依頼しておくと安心です。

給排水管・電気設備の老朽化

築50年前後の住宅では、給排水管に金属製の配管(鉛管や鋳鉄管など)が使われていることがあり、経年劣化によるサビや詰まり、漏水のリスクが高まっています。電気設備についても、当時の生活スタイルを想定した配線・アンペア数のままでは、エアコンや食洗機など現代の家電をまとめて使うと容量不足になることがあります。フルリフォームでは、目に見える内装だけでなく、床下・壁内の給排水管と電気配線をまとめて入れ替えることで、その後数十年にわたって安心して住み続けられる住まいになります。

断熱性能の低さと結露

築50年前後の住宅は、断熱材が入っていない、または現行の基準より薄い断熱材しか入っていないことが多く、冬は寒いと感じやすく夏は暑い、窓ガラスやサッシ周りに結露が発生しやすいといった住み心地の悩みにつながります。壁や天井に断熱材を追加し、窓を複層ガラス(ペアガラス)や樹脂サッシに交換することで、冷暖房効率が上がり光熱費の削減にもつながります。近年は先進的な断熱工法・建材も増えており、断熱改修によって快適性を大きく高められます。断熱改修は省エネ関連の補助金・助成金の対象になることもあるため、工事範囲を検討する際にあわせて確認しておくとよいでしょう。

旧耐震基準の家は耐震診断・耐震補強の要否を確認する

耐震補強工事のイメージ

築50年前後の住宅を検討するうえで欠かせないのが、耐震性能の確認です。

旧耐震基準とは(1981年5月31日以前の基準)

建築基準法の耐震基準は1981年6月1日に大きく改正され、それより前(1981年5月31日以前)の基準を「旧耐震基準」、それ以降の基準を「新耐震基準」と呼びます。旧耐震基準の建物は、震度6強〜7程度の大地震に対する耐震性能の基準が定められておらず、新耐震基準の建物と比べて倒壊のリスクが高いとされています。たとえば1974年に建てられた住宅は2026年時点で築52年、1976年築であれば築50年にあたり、いずれも旧耐震基準の対象になります。耐震性能が低いままにしておくと、大地震の際に倒壊のリスクが高まるため、築50年前後の住宅の多くはこの旧耐震基準にあたる点を踏まえ、フルリフォームを機に耐震診断を受け、必要に応じて耐震補強を行うことが安全な暮らしのために重要です。

耐震診断・耐震補強にかかる費用

耐震診断の費用は延床面積30坪程度の木造住宅で10万円〜30万円程度が目安です。診断の結果、補強が必要と判断された場合、耐力壁の追加や筋交いの設置、基礎の補強といった耐震補強工事には100万円〜300万円程度かかることが多く、劣化の状況によってはさらに費用がかかることもあります。フルリフォームで壁や床をすでに解体する工程とあわせて耐震補強を行うことで、後から単独で耐震工事を行うより費用を抑えやすくなります。自治体によっては耐震診断・耐震補強に対する補助金・助成金制度を設けていることもあるため、あわせて確認しておくと安心です。

建築確認申請が必要になるケース

建築確認申請のイメージ

築50年前後の住宅をフルリフォームする際、増築を伴う場合や、建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)・容積率(敷地面積に対する延床面積の割合)に関わる変更を行う場合は、以前から建築確認申請の対象でした。これに加えて、2025年4月の建築基準法改正により、木造2階建てなどの住宅(新2号建築物)で大規模の修繕・大規模の模様替えにあたる工事を行う場合も、新たに建築確認申請の対象になりました。旧耐震基準で建てられた住宅は現行の基準を満たしていない既存不適合の建物であることも珍しくなく、工事内容が申請の対象にあたるかどうかは、契約前に施工会社に確認しておくと安心です。建て替えの場合は、更地から建築確認申請を行って新しく建てることになります。

工事範囲別に見る築50年フルリフォームの費用

工事範囲別の費用イメージ

築50年前後の住宅でどこまで工事するかによって、費用は大きく変わります。ここでは延床面積30坪〜40坪程度の一戸建てを想定し、工事範囲別の総額の目安を見ていきます。

内装・水回り中心のリフォーム(目安900万円台〜1700万円)

クロス(壁紙)・フローリング・天井の張り替え、和室の畳の表替えや洋室への一新を中心とした内装工事に、キッチン・浴室・トイレ・洗面所(洗面台)の交換と給排水管の更新を含めると900万円台〜1700万円程度が目安です。断熱・耐震補強までは踏み込まず、内装と設備のグレードを見直す工事に絞ることで、費用を抑えながら住み心地を改善できます。ただし給排水管や電気配線が大きく老朽化している場合は、この範囲でも配管の入れ替え費用がかさむことがあります。

耐震補強・外壁・屋根まで含む内外装フルリフォーム(目安1800万円〜2600万円)

内装・水回り設備の刷新に加えて、耐震診断に基づく耐震補強、色あせた外壁のひび割れや傷んだ屋根材の刷新まで含めると1800万円〜2600万円程度が目安です。外壁・屋根の工事には足場の設置が必須で、その分の費用が別途かかります。雨漏りの原因になる下地の腐食や劣化が大きい場合は、屋根の葺き替えや外壁材の張り替えが必要になり、費用が上がることもあります。壁の内部に断熱材を充填する工法で断熱性能を高める改修とあわせて行うと、耐震補強と同時に住み心地も改善できます。

断熱改修まで含むスケルトンリフォーム(目安2600万円〜3200万円)

基礎・柱・梁といった構造体(骨組み)だけを残し、耐震補強・断熱改修・水回り配管の更新まですべて行うスケルトンリフォームは2600万円〜3200万円程度が目安です。柱と梁の接合部や筋交いといった躯体の状態まで確認しながら進められるため、シロアリ被害や腐食が見つかった場合もその場で補修でき、間仕切りを取り払ってLDKを一体化するといった大きな間取り変更も実現しやすくなります。費用は工事範囲の中で最も高くなりますが、新耐震基準相当の耐震性能と現代の断熱性能をあわせて手に入れられるのが特徴です。

部位別に見る費用の実例

部位ごとの費用の実例を見てみると、外壁塗装は120万円〜200万円程度、色あせて傷んだサイディング(外壁材)を新しい建材に張り替える場合は250万円〜400万円程度、キッチンをシステムキッチンに交換する場合は80万円台〜180万円程度、給湯器の交換は20万円〜40万円程度、洗面化粧台や収納家具を新品に入れ替える場合は20万円〜60万円程度が目安です。書斎やパントリーなど収納スペースを新設する、間仕切りの位置を移設する、開口部(窓やドア)を増やすといった工事は、対象範囲によって費用が大きく変わるため、気になる箇所があれば個別に見積もりを依頼すると実例に近い金額が把握しやすくなります。予算500万円前後であれば水回り設備の一部交換、1000万円前後であれば内装・水回りを中心とした工事、1500万円〜2000万円であれば耐震補強や外壁・屋根まで含めた工事が視野に入ります。見積もりを取る際は、依頼する業者によって坪単価や対応できる工事範囲が異なる点も踏まえ、複数社を比較することをおすすめします。

築50年の家をフルリフォームして住み続けるメリット

家族で住み続けるイメージ

築50年前後の住宅は、思い出のある実家や、庭・立地に愛着のある土地であることも多く、建て替えではなくフルリフォームを選ぶ方には次のようなメリットがあります。既存の基礎・構造体を活かせるため、解体費用や新築の建築費がかからない分、建て替えより総額を抑えやすいこと。前面道路の幅員が4m未満で敷地の境界線を後退させるセットバック(壁面後退)が必要になる土地や、道路に2m以上接する部分が足りず再建築不可(建て替え不可)になる土地でも、既存の基礎・構造体を活かせるフルリフォームであれば工事できる場合があること。太い柱や梁を活かした古民家らしい趣を残しながら、断熱・耐震性能だけを現代の水準に引き上げられることです。間仕切りを取り払ってLDKを一体化した開放的なリビング・ダイニングにする、吹き抜けを設けて空間にゆとりを持たせる、段差を解消したバリアフリーの動線にする、二世帯同居に合わせて水回りを増やすなど、既存の柱や梁をできるだけ残せる自由なプランを描けるのもフルリフォームの魅力です。長く住み慣れた土地・間取りの記憶を残しながら、暮らしやすさだけを刷新できる点が、築50年の住宅ならではのフルリフォームの魅力です。

フルリフォームと建て替え、築50年ならどちらが得か

建て替えとフルリフォームの比較イメージ

築50年前後の住宅を、そのまま建て替えるべきか、建て直すのではなく既存を活かすフルリフォームという選択肢で対応すべきか迷う方も多くいらっしゃいます。契約前に確認しておきたい注意点は次のとおりです。

建て替えの場合の費用目安

建て替えの場合、既存の建物を取り壊す解体費用(木造住宅で150万円〜300万円程度が目安)に加えて、延床面積30坪〜40坪の家を新たに建てる新築(注文住宅)の本体工事費用(坪単価60万円〜100万円程度として1800万円〜4000万円程度)、設計費や建築確認申請などの各種申請費用、住宅ローンの手数料・印紙代・登録免許税・不動産取得税といった諸費用がかかり、総額では2200万円〜4600万円程度になることが多く見込まれます。都市部など地価の高いエリアでは、建て替えの総額がさらに膨らむこともあります。建て替えでは新たに地盤調査を行う必要があり、結果によっては地盤改良費用が別途発生することもあります。

再建築不可・接道義務の土地はフルリフォームが有利

前面道路の幅員が4m未満の場合に必要になるセットバックや、道路に2m以上接する部分が足りない土地の接道義務は、建て替えを検討する際に大きな制約になります。既存の基礎・構造体を活かせるフルリフォームであれば、こうした再建築不可物件でも工事できる場合がある点は、建て替えにはない大きなメリットです。隣地に接する境界の位置によっても条件は変わるため、早い段階で土地の条件を確認しておく必要があります。

フルリフォームが有利になりやすい理由

フルリフォームは既存の基礎・柱・梁といった構造体を残す工法のため、解体費用や新築の建築費がかからない分、建て替えより総額を安く抑えやすいのが特徴です。既存の躯体を活かせる分、工期短縮にも結果的につながりやすく、仮住まい費用などの諸費用も抑えやすくなります。ただし旧耐震基準の住宅で老朽化が進み、耐震補強や地盤改良まで必要になる場合は、フルリフォームでも費用が上がり、建て替えとの差が縮まることもあります。とはいえ、全面的に建て直すよりも、既存を活かしたフルリフォームの方が理想の住まいに近づけやすく、建て替えより安いケースが多いのが実情です。

見積書に含まれやすい費用・含まれにくい費用

見積書のイメージ

フルリフォームの見積書には、工事費用のほかに仮設費や諸経費が加算されるほか、見落としがちな費用が含まれることがあります。代表的なものが、工事期間中の仮住まい費用(家賃・引越し費用)、建築確認申請が必要な場合の申請手数料、解体材の運搬・処分費用、そして解体してみて初めて分かる劣化補修に備えた予備費です。築50年前後の住宅は、解体してみないと分からない柱・土台の劣化やシロアリ被害、配管の不具合が見つかりやすく、想定外の追加費用が発生しやすい点にあらかじめ留意しておく必要があります。仮住まいの工期は工事範囲によって2ヶ月〜6ヶ月程度が目安で、想定外の工事に備えて総額の1割程度を予備費として確保しておくと、資金計画が崩れにくくなります。見積もりを比較する際は、内訳が「一式」でまとめられ費用が不明な項目がないか、これらの費用が総額に含まれているか、別途になるのかを事前に確認しておくことをおすすめします。

築50年フルリフォームの費用を抑える4つのコツ

費用を抑える工夫のイメージ

築50年前後の住宅でも、工夫次第で費用を抑えることができます。長く住む家だからこそ、家族がどう暮らすかを踏まえて判断基準を明確にしておくと、優先順位を整理しやすくなります。

既存の間取り・配管の位置をできるだけ活かす

間仕切りや配管の位置を大きく変えず、内装と設備のグレードを見直す工事に絞ることで、解体・造作にかかる費用を抑えられます。間取りを大きく変える工事ほどデザインの自由度は高まりますが、その分費用も上がりやすいため、どこまで既存を活かすかを早い段階で工事会社と一緒に整理しておくと安心です。

耐震・断熱の補強はフルリフォームの機会にまとめて行う

壁や床をすでに解体するフルリフォームのタイミングで耐震補強・断熱改修をまとめて行うことで、後から単独で工事するより足場代や解体費用を重複させずに済み、総額を抑えやすくなります。工事を先送りにするほど、劣化が進んでから慌てて対応することになりやすい点にも注意が必要です。

住宅ローン控除・補助金・減税制度を確認する

耐震補強や省エネ改修、断熱改修、バリアフリー化を伴う工事では、国や自治体の補助金・助成金、住宅ローン減税をはじめとした所得税の控除、リフォームローンの金利優遇を活用できる場合があります。長期優良住宅化リフォームなど住まいの性能を長く保つ工事を選ぶと、固定資産税の軽減など税制上の優遇を受けられる場合もあります。2026年度時点でも、対象となる工事内容や金額は制度によって異なり、内容が変更されることもあるため、詳細は国土交通省や自治体の窓口、税理士など専門家にご確認ください。

複数社に相見積もりを取る

地域の工務店から大手ハウスメーカー、設計事務所まで坪単価や対応できる工事範囲は異なるため、複数社に相見積もりを取ることをおすすめします。坪単価だけでなく積算根拠が明確な概算見積もりを提示してもらい、契約前に施工会社としっかり打ち合わせることで、判断材料を増やして比較しやすくなります。

築50年のフルリフォームに関するよくある質問

相談・質問のイメージ

Q. 築50年の家でもフルリフォームできますか?

基礎や柱・梁といった構造体(躯体)がしっかり残っていれば、築50年の家でもフルリフォームは可能です。ただしシロアリ被害や構造材の腐食が広範囲に及んでいる場合は、補修できる範囲を超えて建て替えを検討した方がよいケースもあるため、まずはインスペクション(住宅診断)や耐震診断を受けて、構造体の状態を正確に把握することをおすすめします。

Q. 耐震診断は必ず受けたほうがいいですか?

1981年5月31日以前に建てられた旧耐震基準の住宅は、耐震診断を受けておくことを強くおすすめします。診断結果によって必要な耐震補強の内容・費用が大きく変わるため、フルリフォームの資金計画を立てる前に受けておくと、工事範囲や予算を判断しやすくなります。自治体の耐震診断助成制度を利用できる場合もあります。

Q. 見積もりより費用が上がることはありますか?

壁や床をはがしてみて初めて、柱・土台の劣化やシロアリ被害、配管の不具合が見つかった場合は、補修工事に追加の費用が発生することがあります。情報不足のまま工事を進めると、追加費用がかさんで割高になるケースもあるため、着工前の調査をできるだけ丁寧に行うことが大切です。追加工事に着手する前に、内容と費用について説明を受け、承認したうえで進める流れになるのが一般的です。

Q. 二世帯住宅への建て替えも検討していますが、フルリフォームでも対応できますか?

延床面積や間取りによっては、玄関・水回りを分けて親世帯・子世帯が同居する二世帯住宅への組み替えをフルリフォームで実現できる場合があります。水回り設備を系統ごとに増やす分、坪単価は単世帯の住宅より上がりやすいため、具体的な区画割りと費用の目安は、間取りの現況を確認しながらご相談ください。

築50年の家は何年住める?寿命とメンテナンスの考え方

長く住み続ける住まいのイメージ

相続や生前贈与をきっかけに実家を引き継いだ方から特に多いのが、「住み慣れる家に長く住み続けたい、この家はあと何年住めるのか」という質問です。木造住宅の寿命は、適切なメンテナンスを行えば一般的な耐用年数を超えて長く住み続けられることが分かっています。法隆寺のように1000年以上前に建てられた木造建築が今も現存する例があるように、木材そのものの寿命は本来長く、シロアリ被害や雨漏りといった劣化の原因を取り除き、メンテナンスを続けることが住宅を長持ちさせる根本的な対策になります。フルリフォームで柱や土台の傷みを補修し、老朽化した設備を新しいものに入れ替えれば、築50年・築60年・築80年、なかには築100年を超える住宅でも、そのあと20年〜30年、場合によってはそれ以上住み続けることは十分可能です。ただし床下や小屋裏など見えない部分に深刻な腐朽が進んでいる場合や、地盤に不十分な点がある場合は、フルリフォームでは対応しきれず、建て替えを検討した方が適正なケースもあります。このまま住み続けられるか、建て替えた方がよいかを自己判断せず、インスペクション(住宅診断)で構造体の状態を客観的に調べることをおすすめします。長年連れ添った持ち家をこのまま維持するか、住み替えるかはライフプランにも関わる判断のため、家族の希望や将来の暮らし方も考慮しながら、専門家のアドバイスを聞いて優先順位を決めるとよいでしょう。

まとめ

家族で暮らし方を検討するイメージ

築50年前後(延床面積30坪〜40坪程度)のフルリフォーム費用は、内装・水回り中心であれば900万円台〜1700万円、耐震補強と外壁・屋根まで含めると1800万円〜2600万円、断熱改修までまとめて行うスケルトンリフォームであれば2600万円〜3200万円程度が目安です。旧耐震基準の住宅であることが多いため、耐震診断・耐震補強にかかる費用と、給排水管・断熱材の入れ替え費用が上乗せされやすい点に注意が必要です。建て替えとの比較では、既存の構造体を活かせるフルリフォームの方が総額を抑えやすく、再建築不可・接道義務のある土地でも工事できる場合がある点も大きなメリットです。住まい全体の費用相場はフルリフォームの費用相場、坪単価の目安はフルリフォームの坪単価のページもあわせてご覧ください。「代々受け継いできた築50年の実家を、耐震・断熱まで含めてフルリフォームしたいが、費用の目安を知りたい」といったご相談も歓迎です。旧耐震基準の住宅ならではの耐震診断・補強の要否から、思い出のある住まいを活かした設計・プランのご提案まで、自社の大工による仕上がりまで一貫して対応するのが匠プラスの強みです。長く安心して快適に住める住まいまで見据え、後悔しない資金計画を立てるためにも、埼玉県・東京都で築50年の住宅のフルリフォームをご検討中の方は、信頼できる一級建築士事務所である匠プラスまでお気軽にご相談ください。

私たち、匠プラスについて

  • 匠プラスは、1968年創立の株式会社市之瀬工務店が運営するフルリフォーム専門店です。
  • 一級建築士事務所として、間取り変更・耐震・断熱まで住まい全体を見てご提案します。
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