フルリフォームの税金|所得税の控除と固定資産税の軽減でおさえる基礎知識

「フルリフォームをすると税金はどう変わるのか、減税になる制度はあるのか知りたい」というご相談をよくいただきます。結論から言うと、フルリフォームに関わる税金は、住宅ローン減税(住宅ローン控除)やリフォーム促進税制による「所得税が軽くなる制度」、耐震・バリアフリー・省エネ改修による「固定資産税が軽くなる制度」、そして工事費にかかる消費税のように「通常どおりかかる税金」の、大きく3つに分けて考えると整理しやすくなります。ここでは埼玉県・東京都で施工実績を持つ、一級建築士事務所の市之瀬工務店が運営する「匠プラス」が、フルリフォームに関わる税金の軽減制度の種類と条件、確定申告の注意点、補助金との違いまでまとめて解説します。制度の詳しい手続きや最終的な適用の可否は税理士にご確認ください。フルリフォームで使える補助金・助成金はフルリフォームの補助金・助成金、資金計画の立て方はフルリフォームローンの種類と選び方のページもあわせてご覧ください。

私たち、匠プラスについて

  • 匠プラスは、1968年創立の株式会社市之瀬工務店が運営するフルリフォーム専門店です。
  • 運営会社の市之瀬工務店は一級建築士事務所です。間取り変更・耐震・断熱まで住まい全体を見てご提案します。
  • 自社大工と信頼できる協力業者が連携し、細部まで丁寧に仕上げます。
  • 木造住宅耐震診断士が在籍しており、古い住宅の耐震面も含めて相談できます。
  • 埼玉県・東京都内で幅広く対応可能です。
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結論:フルリフォームの税金は「軽くなる制度」と「通常どおりかかる税金」の2つに分けて考える

フルリフォームの工事現場イメージ

フルリフォームに関わる税金は、工事の内容によって軽くなる制度が変わります。それぞれの特徴を表で見てみましょう。

種類 内容の目安 対象になりやすい工事
住宅ローン減税(所得税) 年末のローン残高に応じて一定期間、所得税等から控除 耐震・省エネ・バリアフリーなどを含む増改築等でローンを利用する場合
リフォーム促進税制(所得税) 工事費用の一定割合を単年度で控除(ローン不要) 耐震・バリアフリー・省エネ・耐久性向上改修など
固定資産税の減額 翌年度分の固定資産税を一定期間減額 耐震・バリアフリー・省エネ改修
消費税・登記関連 工事費に通常どおり課税。増築時は登記・不動産取得税の対象になることも すべての工事(増築を伴う工事は登記関連も)

住宅ローン減税は年末のローン残高に応じて一定期間控除を受けられ、リフォーム促進税制は自己資金のみでも利用できる代わりに控除は単年度限りという違いがあり、固定資産税の減額は交付される補助金とは別の、支払う税金そのものが少なくなる仕組みです。控除額や減額の期間、対象になる工事の条件は制度や個々の住宅の状況によって細かく異なるため、あくまで目安としてご覧ください。それぞれの制度を次から詳しく見ていきます。

※記載の制度名・控除額は2026年10月時点の情報です。年度が変わると制度の内容や控除額の上限、対象となる工事の条件が変更される場合があるため、最新情報は国税庁や市区町村の窓口、税理士にご確認ください。

所得税が軽くなる「住宅ローン減税」と「リフォーム促進税制」

所得税の控除制度を確認するイメージ

所得税の控除には、住宅ローンを利用する場合と、自己資金だけでも利用できる場合の2つの仕組みがあります。どちらも対象になる工事の内容や面積などの要件が細かく決められているため、工事を発注する前に対象になるかどうかを確認しておくことが大切です。

住宅ローンを利用する場合の「住宅ローン減税」

耐震改修や省エネ改修などを含む一定の増改築等を行い、返済期間10年以上のリフォームローンや住宅ローンを利用する場合は、年末時点のローン残高に応じて、一定期間にわたり所得税(一部は住民税)から控除を受けられる「住宅ローン減税」の対象になることがあります。控除を受けるには工事後の確定申告が必要で、会社員であれば2年目以降は年末調整で済む場合もあります。ローンの種類や選び方はフルリフォームローンの種類と選び方のページで解説しています。

自己資金でも使える「リフォーム促進税制」

住宅ローンを利用しない自己資金だけの工事でも、耐震改修、バリアフリー改修、省エネ改修、三世代同居改修、耐久性向上改修など、住宅の耐震性や省エネ性能などを一定の水準まで高める工事であれば「住宅特定改修特別税額控除(リフォーム促進税制)」の対象になることがあります。標準的な工事費用相当額の一定割合を、その年の所得税から単年度で控除する仕組みで、住宅ローン減税と違い、控除し切れなかった分を翌年以降へ繰り越すことはできない点に注意が必要です。対象になる工事の要件は国土交通省や国税庁の公表資料で確認できます。

控除を受けるには工事翌年の確定申告が必要

住宅ローン減税・リフォーム促進税制のいずれも、工事が完了した年の翌年に確定申告を行うことが条件です。工事請負契約書や工事費用の証明書類、増改築等工事証明書などの添付書類が必要になるため、どの書類が必要かは事前に施工会社や税理士に確認しておくと、申告の時期に慌てずに済みます。

翌年度の固定資産税が軽くなる「耐震・バリアフリー・省エネ改修」

固定資産税の減額制度を確認するイメージ

耐震改修、バリアフリー改修、省エネ改修のいずれかを行った住宅は、工事が完了した翌年度の固定資産税が一定期間減額される制度の対象になることがあります。耐震改修であれば一定の年代より前に建築された住宅を現在の耐震性の基準まで高める工事、というように、減額の割合や期間は改修の種類によって異なり、建物の建築時期などの条件も設けられています。この制度は国の補助金・助成金とは別の仕組みで、フルリフォームの補助金・助成金のページで解説している交付金とは異なり、支払う固定資産税そのものが少なくなる点が特徴です。

申請は工事完了後に市区町村へ

固定資産税の減額は、工事が完了した日から一定期間内(多くの自治体で3か月程度)に、建物がある市区町村へ申告することが条件です。申告の期限や必要書類は自治体によって異なるため、工事完了の見通しが立った段階で、施工会社や市区町村の窓口に確認しておくと安心です。

フルリフォームで通常どおりかかる税金(消費税・登記関連)

工事費用の資金計画を確認するイメージ

軽減制度がある一方で、フルリフォームの工事費用には通常どおり消費税がかかります。また、増築を伴い建物の床面積が変わる工事では、登記や不動産取得税が関係する場合があります。

工事費にかかる消費税

リフォームの工事費用は、新築・中古を問わず消費税の課税対象です。見積書に記載された工事費用には、通常すでに消費税が含まれているか、別途記載されているため、資金計画を立てる際は消費税込みの金額で確認しておきましょう。フルリフォーム全体の費用相場はフルリフォームの費用のページでも解説しています。

増築を伴う場合の登記・不動産取得税

増築によって建物の床面積が増える場合、法務局への建物の変更登記が必要になり、登録免許税がかかることがあります。また都道府県税である不動産取得税も、増築した部分の価値に応じて課税される場合があります。増築を伴わないスケルトンリフォームなど床面積が変わらない工事ではこれらが発生しないことが一般的ですが、工事の内容が該当するかどうかは、契約前に施工会社や税理士に確認しておくと安心です。

税金の軽減制度と補助金・助成金の違い、併用はできるか

補助金と税金の制度の違いを相談するイメージ

「補助金・助成金」は国や自治体から工事費の一部が交付される制度、「税金の軽減制度」は所得税や固定資産税そのものが少なくなる制度です。性質が異なるため、対象となる工事の部位が重ならない場合などは併用できることがあります。フルリフォームの補助金・助成金のページで解説しているとおり、住宅省エネ2026キャンペーンなどの補助金は工事の契約・着工より前に交付申請を行う必要がありますが、住宅ローン減税やリフォーム促進税制、固定資産税の減額は工事後に申告する点が異なります。同じ工事に対して補助金と税金の控除をどちらも使えるかどうかは制度ごとの要件によって異なるため、見積もりの段階で施工会社や税理士に確認しておくことをおすすめします。

フルリフォームの税金に関するよくある質問

税金についての質問に答えるイメージ

Q. 補助金を受け取ると、税金の控除は使えなくなりますか?

対象となる工事の部位や補助金の種類によって異なります。一般的には、補助金を受け取った部分の工事費用を除いた金額を基準に控除額を計算する場合があるため、両方の利用を予定している場合は、確定申告の前に税理士に確認しておくと安心です。

Q. マンションのフルリフォームでも税金の控除は使えますか?

専有部分のフルリフォームであれば、戸建て住宅と同様に住宅ローン減税やリフォーム促進税制の対象になる場合があります。ただし共用部分に関わる工事は管理組合の合意が必要になるなど、戸建て住宅とは別の手続きが必要になることがあるため、早めに管理組合や施工会社に相談しておくことをおすすめします。

Q. 中古住宅を購入してフルリフォームする場合も対象になりますか?

対象になる場合があります。ただし住宅の新築時期や工事内容によって、利用できる制度や控除額の条件が変わるため、購入を検討している住宅の新築時期が分かる段階で施工会社や税理士に確認しておくとよいでしょう。

Q. 確定申告は毎年必要ですか?

住宅ローン減税は、会社員であれば2年目以降は年末調整で済む場合がありますが、初年度は確定申告が必要です。一方、リフォーム促進税制は単年度の控除のため、利用する年ごとに確定申告が必要です。どちらも適用を受ける年によって必要な手続きが変わるため、事前に税理士や税務署に確認しておくと安心です。

まとめ

税金や資金計画を相談するイメージ

フルリフォームに関わる税金は、住宅ローン減税やリフォーム促進税制による所得税の控除、耐震・バリアフリー・省エネ改修による固定資産税の減額といった「軽くなる制度」と、工事費にかかる消費税や増築時の登記・不動産取得税といった「通常どおりかかる税金」に分けて考えると整理しやすくなります。控除や減額を受けるにはそれぞれ確定申告や自治体への申告が必要で、対象になる工事の条件や控除額は年度によって変わることもあるため、利用を検討する際は必ず税理士や国税庁、市区町村の窓口で最新情報を確認しましょう。フルリフォームで使える補助金・助成金はフルリフォームの補助金・助成金、資金計画の立て方はフルリフォームローンの種類と選び方のページでも解説しています。埼玉県・東京都でフルリフォームをご検討中の方は、自社の大工を中心とした施工体制で、税金や資金計画のご相談にも丁寧に対応する、一級建築士事務所の市之瀬工務店が運営する匠プラスまでお気軽にご相談ください。

市之瀬匠

この記事の監修

市之瀬 匠(いちのせ たくみ)

株式会社市之瀬工務店 代表取締役/一級建築士事務所

昭和43年(1968年)創業の株式会社市之瀬工務店で代表を務め、自社の大工とともに新築工事からフルリフォームまで手がけている。

運営者情報・会社概要を見る

  • 58年 創業からの歴史
  • 1名 在籍する一級建築士
  • 2,000件超 リフォーム施工実績
  • 22年 建築業界での経験年数
  • 1名 在籍する二級建築士
  • 4名 在籍する1級建築施工管理技士
  • 1名 在籍する1級建築施工管理技士補
  • 1名 在籍する宅地建物取引士

私たち、匠プラスについて

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