フルリフォームとフルリノベーションの違いは?見積書の比べ方

フルリフォームとフルリノベーション、どちらも「フル」という言葉がついているのに、会社によって使う呼び方が違うと、2枚の見積書を並べたときにどこを比べればいいのか迷う方が多いのではないでしょうか。結論から言うと、どちらの言葉を使っていても工事の中身はほぼ同じ大規模改修を指すことが多く、言葉の違いよりも見積書に書かれた工事範囲の中身を確認するほうが実際の判断には役立ちます。ここでは埼玉県・東京都で施工実績を持つ、一級建築士事務所の市之瀬工務店が運営する「匠プラス」が、フルリフォームとフルリノベーションという言葉が分かれて使われる背景を簡潔に整理したうえで、呼び方の異なる2枚の見積書を同じ基準で比べるための4つの確認項目、金額の見え方が違うときに確認したいこと、会社に聞いておきたい質問までまとめて解説します。言葉の由来やリフォーム・リノベーションという言葉自体の違いをより詳しく知りたい方はフルリフォームとリノベーションの違いのページもあわせてご覧ください。

私たち、匠プラスについて

  • 匠プラスは、1968年創立の株式会社市之瀬工務店が運営するフルリフォーム専門店です。
  • 運営会社の市之瀬工務店は一級建築士事務所です。間取り変更・耐震・断熱まで住まい全体を見てご提案します。
  • 自社大工と信頼できる協力業者が連携し、細部まで丁寧に仕上げます。
  • 木造住宅耐震診断士が在籍しており、古い住宅の耐震面も含めて相談できます。
  • 埼玉県・東京都内で幅広く対応可能です。
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結論:「フル」が付けば工事の中身はほぼ同じ、分かれるのは見積書の書かれ方

足場を組んだ工事現場

フルリフォームとフルリノベーションは、どちらも内装・外装・水回り設備までまとめて大幅に作り替え、住まい全体を一新する大規模な改修工事を指す言葉として使われており、「フル」という範囲を示す言葉が付いた時点で、工事の規模自体に大きな差はないケースがほとんどです。業界内で呼び方の基準が統一されているわけではないため、同じ規模の工事でも、会社によってフルリフォームと呼ぶこともあれば、フルリノベーションと呼ぶこともあります。そのため、2枚の見積書を比べるときに大切なのは、どちらの言葉が使われているかではなく、見積書に書かれている工事範囲や仕様を具体的に読み取ることです。次の章で、なぜ呼び方が分かれるのか、その背景を簡潔に整理します。

なぜ会社によって呼び方が違うのか

築年数が経過した住宅の外観

「リフォーム」は老朽化した設備や内装を元の状態に戻す原状回復のイメージで使われ、「リノベーション」は既存の住まいに新しい機能やデザインを加えて、資産としての価値を高める改修という意味合いで使い分けられることがあります。この使い分けの名残から、間取りの自由度を新築に近いグレードまで高めたい、将来の売却や賃貸への活用まで見据えたいという提案を強調したい会社が「フルリノベーション」という呼び方を選び、老朽化した設備や内装を刷新して住みやすい状態に戻す修繕のイメージを伝えたい会社が「フルリフォーム」という呼び方を選ぶ、という傾向は見られます。ただしこれも業界内で統一された定義ではなく、工事内容が同じでも呼び方だけが違う会社も珍しくありません。言葉自体の由来をさらに詳しく知りたい方はフルリフォームとリノベーションの違いのページで解説しています。

言葉が違う2枚の見積書を比べるときに見る4つの項目

内装の床材や壁紙のイメージ

フルリフォーム・フルリノベーションどちらの言葉で見積書を受け取った場合も、次の4項目を同じ基準で読み取ると、言葉の違いによる比較のしにくさを解消しやすくなります。

1. 骨組み(躯体)まで触るか、範囲の線引き

見積書に「フルリフォーム一式」「フルリノベーション一式」とだけ書かれていても、柱・梁といった骨組み(躯体)を残したまま内装・水回り設備だけを作り替えるのか、内装・外装・配管まで解体して骨組みだけを残すスケルトンの状態から作り直すのかは分かりません。既存の建物の年数や老朽化の状況によって、どこまで解体するかの線引きは会社の提案ごとに変わるため、見積書に書かれた範囲が骨組みまで及ぶのかどうかを、まず揃えて比べることが必要です。範囲の目安としては、壁紙や床といった目に見える部分だけを新しくする表層レベルの改修から、キッチンや浴室・風呂など水回りの一部分だけを対象にする部分リフォームとの境界、既存の設備を撤去して基礎や柱・梁を残して住まい全体を作り替える工事まで段階があり、どのレベルまでを「フル」と呼ぶかは一般的に会社ごとの目安が異なります。複数の部屋にまたがる工事かどうかも、「フル」と呼ぶかどうかの目安のひとつです。

2. 耐震・省エネ(断熱)まで含むか

骨組みまで手を入れる工事であれば、耐震補強や断熱材の入れ替えといった省エネ性能を高める工事まで一緒に行えることがありますが、見積書の書き方だけでは含まれているかどうかが分かりにくい項目です。2枚の見積書を比べるときは、耐震性・省エネ性能の向上がどちらにも含まれているか、どちらか一方にしか書かれていないかを確認すると、金額の差の理由が見えやすくなります。省エネ改修では国・自治体の補助金を活用できる場合もありますが、対象となる工事内容や上限額は制度によって異なるため、自治体や専門家に確認することをおすすめします。

3. 仮住まいの必要性と工期

水回り設備の交換や配管の修繕を伴う工事では、工事中は水回りが使えなくなるため仮住まいへの引っ越しが必要になるケースが多く、骨組みまで解体する工事ほど工期も仮住まいの期間も長くなりやすい傾向があります。見積書に仮住まいの期間や工期の目安が書かれているか、書かれていない場合はどの程度を想定しているかを、2社に同じ条件で確認しておくと、金額だけでなく工事中の暮らしへの影響まで比べやすくなり、工事が終わってから安心して住める状態になるまでの見通しも立てやすくなります。仮住まいへの引越しが必要になる場合は、スケジュールの調整やご家族のライフスタイルに合わせた引越し先の確保も必要になるため、工期が短いか長いかだけでなく、仮住まいの準備に必要な期間も含める形で、見積もりの段階から確認しておくと安心です。

4. 資産価値・将来の売却や賃貸への影響

間取りの自由度を新築に近いグレードまで高める提案や、将来の売却・賃貸への活用まで見据えた資産価値向上の提案は、「フルリノベーション」という呼び方を使う見積書で強調されやすい傾向がありますが、フルリフォームと呼ばれる見積書でも同様の提案が含まれていることはあります。呼び方の印象だけで判断せず、間取り変更の自由度や資産価値に関わる提案が見積書に具体的に書かれているかを確認しましょう。

同じ「フル」でも見積金額が違って見えるときに確認すること

見積もりの相談イメージ

フルリフォームとフルリノベーション、どちらの呼び方でも、見積金額に差が出る主な理由は呼び方ではなく工事範囲の線引きです。骨組みだけを残すスケルトンの状態まで解体するか、内装・水回り中心の改修にとどめるかで金額は大きく変わり、既存の建物の老朽化が進んでいるほど、補修や下地の作り直しにかかる費用も増えやすくなります。中古の戸建てか、マンションなどの物件かによっても、構造や管理規約の制約で工事範囲の上限は変わります。予算に対して高額になりやすいのはスケルトンまで解体する工事で、費用を抑える工事にとどめるという選択肢もあります。どちらを選ぶかは、老朽化した設備を元の状態に戻したいのか、価値を高めたいのかという目的や、ご家族の要望によっても変わるため、契約前に工事範囲を明確にしておくことが欠かせません。初期費用だけでなく、仮住まい費用まで含めたトータルのコストで比較することも大切です。具体的な費用相場を確認したい方はフルリフォームの相場のページもあわせてご覧ください。

会社に聞いておきたい4つの質問

解体を伴う工事の様子

見積書の記載だけで判断がつかないときは、相談の場で次の質問をしてみると、呼び方の違いによる認識のズレを防ぎやすくなります。

  • フルリフォームとフルリノベーション、どちらの言葉を使っていますか。その理由も教えてください
  • 骨組み(躯体)まで解体しますか。仮住まいは必要になりますか
  • 耐震性・省エネ性能を高める工事は含まれていますか
  • 資産価値を高める提案(間取りの自由度・将来の売却や賃貸への活用)まで含まれていますか

まとめ

ご家族での工事内容の検討

フルリフォームとフルリノベーションは、呼び方が違っても工事の中身がほぼ同じ大規模改修を指すことが多く、2枚の見積書を比べるときに大切なのは、骨組みまで触るか、耐震・省エネまで含むか、仮住まいと工期はどの程度か、資産価値を高める提案が含まれているかを同じ基準で読み取ることです。老朽化した設備を元の状態に戻したいのか、新築に近いグレードまで刷新して住まいの価値を高めたいのかを整理したうえで相談することで、どちらの呼び方を使う会社でも、認識のズレの少ない提案を受けやすくなります。長く住む住宅だからこそ、理想の空間づくりに新たな機能を加える提案まで含めて比較し、安心して住める住まいへ変えることが何より重要です。それぞれのメリット・デメリットについてはフルリフォームとは(基礎知識まとめ)のページでも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。基礎から構造を見直す工事を進める際には、設計を担当する建築士とよく相談しながら検討を進めることで、省エネ設備の導入まで含めた、より納得できる住まいに近づける可能性が広がります。埼玉県・東京都でフルリフォーム・フルリノベーションをご検討中の方は、自社の大工を中心とした施工体制で耐震性・断熱性までふまえた提案を行う、一級建築士事務所の市之瀬工務店が運営する匠プラスまでお気軽にご相談ください。

市之瀬匠

この記事の監修

市之瀬 匠(いちのせ たくみ)

株式会社市之瀬工務店 代表取締役/一級建築士事務所

昭和43年(1968年)創業の株式会社市之瀬工務店で代表を務め、自社の大工とともに新築工事からフルリフォームまで手がけている。

運営者情報・会社概要を見る

  • 58年 創業からの歴史
  • 1名 在籍する一級建築士
  • 2,000件超 リフォーム施工実績
  • 22年 建築業界での経験年数
  • 1名 在籍する二級建築士
  • 4名 在籍する1級建築施工管理技士
  • 1名 在籍する1級建築施工管理技士補
  • 1名 在籍する宅地建物取引士

私たち、匠プラスについて

  • 匠プラスは、1968年創立の株式会社市之瀬工務店が運営するフルリフォーム専門店です。
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  • 自社大工と信頼できる協力業者が連携し、細部まで丁寧に仕上げます。
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