
フルリフォームのデメリット7つと対策
フルリフォームを検討していると、「解体してみたら想定外の費用がかかった」「工期が延びて仮住まいが長引いた」といった声を見かけ、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、フルリフォームのデメリットの多くは、建物の老朽化状況や工事範囲によって起こりやすさが変わり、契約前の確認と資金計画の立て方次第で影響を小さくできるものがほとんどです。ここでは埼玉県・東京都で施工実績を持つ、一級建築士事務所の市之瀬工務店が運営する「匠プラス」が、フルリフォームで注意したい7つのデメリットを、なぜ起こるのかという理由から、事前にできる対策までまとめて解説します。フルリフォームの種類やメリットも含めた全体像はフルリフォームとは(種類・メリット・デメリット・費用相場まとめ)のページでも解説していますので、あわせてご覧ください。
私たち、匠プラスについて
- 匠プラスは、1968年創立の株式会社市之瀬工務店が運営するフルリフォーム専門店です。
- 運営会社の市之瀬工務店は一級建築士事務所です。間取り変更・耐震・断熱まで住まい全体を見てご提案します。
- 自社大工と信頼できる協力業者が連携し、細部まで丁寧に仕上げます。
- 木造住宅耐震診断士が在籍しており、古い住宅の耐震面も含めて相談できます。
- 埼玉県・東京都内で幅広く対応可能です。
結論:フルリフォームのデメリットは「費用」「時間」「制約」の3タイプ

フルリフォームのデメリットは、(1)解体後に分かる劣化などで費用が膨らむリスク、(2)工期が長くなり仮住まいが必要になる時間的な負担、(3)建物の構造や管理規約によって工事内容が制限される制約、という3つのタイプに大きく分けられます。どのデメリットがどの程度影響するかは、戸建てかマンションか、骨組み(構造体)だけを残すスケルトンリフォームまで範囲を広げるかといった工事内容によって変わるため、次の章で7つのデメリットを具体的に見ていきます。なお、フルリフォームは「フルリノベーション」「リノベーション」とほぼ同じ意味で使われることもあり、呼び方が違っても、ここで挙げるデメリットの考え方は共通します。
フルリフォームのデメリット7つ

ここでは、フルリフォームを検討する際に押さえておきたい7つのデメリットを、起こる理由と合わせて解説します。
1. 解体して初めて分かる劣化・シロアリ・配管の傷みで、追加費用が発生することがある
フルリフォームは、壁や床を解体してから初めて、柱・梁といった骨組み(躯体)の劣化状況や、シロアリの被害、配管の傷みが分かることがあります。事前の現地調査である程度の劣化は把握できますが、壁の中や床下まで完全に確認することは難しく、解体後に補修や交換が必要な箇所が見つかると、その分の追加費用が発生します。特に築年数が古い住宅ほど、構造体や配管の劣化が進んでいる可能性が高く、追加費用が発生しやすい傾向があります。地盤の強度によって基礎の補修範囲が変わることもあるため、現地調査では地盤の状態まで含めて確認してもらうと安心です。
2. 工事範囲が広いほど費用が高額になりやすく、予算オーバーになることがある
フルリフォームは内装・外装・水回り設備までまとめて作り替えるため、部分的なリフォームに比べて費用が高額になりやすい工事です。骨組みだけを残すスケルトンリフォームまで範囲を広げるほど費用は上がり、理想の間取りや設備のグレードを追求しすぎると、当初の予算から数十万円〜100万円以上オーバーすることも珍しくありません。見積もりの段階で、工事範囲ごとの優先順位を決めておくことが、予算オーバーを防ぐ第一歩になります。
※記載の金額は一般的な戸建住宅の場合の目安です。建物の規模や工事範囲、劣化の状況によって費用は変わります。
3. 工期が長くなりやすく、仮住まいが必要になるケースが多い
水回り設備の交換を伴う工事や、骨組みだけを残すスケルトンリフォームでは、工期が2〜3ヶ月以上かかることも珍しくなく、工事期間中は水回りが使えなくなるため仮住まいへの引っ越しが必要になるケースが多くあります。仮住まいの家賃や引っ越し費用、荷物の保管費用もあらかじめ資金計画に含めておく必要があり、工期が延びた場合に仮住まいの契約期間が足りなくなるといった負担も生じやすい点がデメリットです。仮住まいが必要になるかどうかの詳しい判断基準はフルリフォームで仮住まいは必要かどうかの判断基準のページで解説しています。
4. 骨組み(構造)の状態次第で、間取り変更の自由度が制限されることがある
フルリフォームは既存の基礎・柱・梁といった骨組み(構造体)を残して活かす工事のため、間仕切りの壁を取り払って間取りを大幅に変更できる場合もありますが、構造上動かせない柱や梁が残り、新築のように自由な間取りにできないことがあります。木造か鉄骨造かといった構造の種類や、建物の劣化状況によっても間取り変更の自由度は変わるため、生活動線を含めた理想の間取りをどこまで実現できるかは、現地調査で構造を確認したうえで判断する必要があります。
5. マンションは管理規約により、工事できる範囲に制限がある
マンションのフルリフォームでは、専有部分にあたる内装・水回り・間仕切り壁は比較的自由に手を入れられますが、共用部分にあたる玄関ドアやサッシ、配管の縦管などは管理組合の承認が必要で、個人の判断だけで交換することはできません。断熱性能を上げたくても、外壁側の工事ができないために効果が限られることもあり、戸建てに比べて工事範囲の自由度が低くなる点はマンション特有のデメリットです。契約前に管理規約と修繕履歴を確認しておくことが欠かせません。
6. 耐震・断熱などの性能向上を求めるほど、工事範囲と費用が広がる
耐震性や断熱性といった住まいの性能を新築同様の水準まで高めたい場合、骨組みまで解体して耐震補強や断熱材の入れ替えを行う必要があり、内装・水回り中心の工事に比べて工事範囲も費用も大きくなります。快適性や安全性を重視するほど工事のグレードが上がり予算も増えやすいため、どこまでの性能向上を求めるかを、優先順位をつけて検討することが大切です。省エネ改修では補助金や減税制度を活用できる場合もありますが、対象となる工事内容や条件は変わることがあるため、自治体や専門家に確認することをおすすめします。長く住む住まいの快適性を高める工事ほど、費用とのバランスを見ながら検討することが欠かせません。
7. 工事範囲によっては、建築確認申請が必要になる場合がある
更地から建てる建て替えと違い、フルリフォームは建築確認申請が不要だと思われがちですが、2025年4月の建築基準法改正により、木造2階建てなどの住宅(新2号建築物)は、大規模な修繕・大規模な模様替えにあたる工事を行う場合、建築確認申請の対象になりました。壁や柱、梁など主要構造部の半分を超えて修繕・模様替えする工事が目安になるため、スケルトンリフォームのように工事範囲が広くなるほど、申請が必要になる可能性が高まります。工事内容が申請の対象にあたるかどうかは、契約前に施工会社に確認しておくと安心です。
資産価値への影響は工事内容次第で、デメリットにもメリットにもなる

フルリフォームは耐震補強や断熱改修まで含めて行えば、住まいを刷新し資産価値の維持・向上や将来の売却・賃貸への活用につながることもありますが、表層の張り替えなど限られた範囲の工事にとどめた場合、古い間取りや配管がそのまま残り、資産価値の向上にはつながりにくいことがあります。更地から建て替える場合と比べてどちらが資産価値を高めやすいかは、建物の構造や土地の条件によっても変わるため、フルリフォームと建て替えの判断基準のページも参考に、工事範囲と資産価値への影響を合わせて検討することをおすすめします。
デメリットを小さくするための5つの対策

ここまで見てきたデメリットの多くは、契約前の準備次第で影響を小さくできます。特に重要な5つの対策をまとめます。
- 現地調査で構造・配管・劣化の状況をできるだけ詳しく確認してもらう
- 想定外の追加費用に備えて、予算の10〜20%程度を予備費として資金計画に組み込む
- 工事範囲に優先順位をつけ、こだわりたい部分とコストを抑える部分を事前に整理する
- 仮住まいが必要になる見込みと工期の目安を、契約前に具体的に確認する
- 複数社から見積もりを取り、工事範囲・保証内容・建築確認申請の要否まで同じ基準で比較する
まとめ

フルリフォームは住まい全体を一新できる工事ですが、デメリットは、解体後に分かる劣化による追加費用、工事範囲の広さに伴う費用の高額化、工期の長さと仮住まいの必要性、構造や管理規約による工事範囲の制約、そして工事内容によっては建築確認申請が必要になる場合がある点まで、7つに整理できます。いずれも、現地調査での確認と資金計画への予備費の組み込み、優先順位の整理といった事前の準備によって、影響を小さくできるものがほとんどです。デメリットだけでなくメリットも含めた全体像はフルリフォームとは(種類・メリット・デメリット・費用相場まとめ)のページでも解説していますので、あわせてご確認ください。長く住む住まいだからこそ、デメリットを正しく理解したうえで、安心して住める住まいに変えることが大切です。埼玉県・東京都でフルリフォームをご検討中の方は、現地調査の段階からデメリットになりやすい点まで丁寧にご説明する、一級建築士事務所の市之瀬工務店が運営する匠プラスまでお気軽にご相談ください。自社の大工を中心とした施工体制で、契約前の不安を解消できるようサポートします。
私たち、匠プラスについて
- 匠プラスは、1968年創立の株式会社市之瀬工務店が運営するフルリフォーム専門店です。
- 運営会社の市之瀬工務店は一級建築士事務所です。間取り変更・耐震・断熱まで住まい全体を見てご提案します。
- 自社大工と信頼できる協力業者が連携し、細部まで丁寧に仕上げます。
- 木造住宅耐震診断士が在籍しており、古い住宅の耐震面も含めて相談できます。
- 埼玉県・東京都内で幅広く対応可能です。