マンションのフルリフォーム期間はどれくらいかかる?管理組合の手続きを含めた工期の目安
「マンションをフルリフォームしたいが、管理組合への申請や工事できる曜日・時間帯の制限があると聞き、戸建てとどのくらい期間が変わるのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。結論から言うと、工事そのものにかかる期間は戸建て(一戸建て)とほぼ同じでも、着工前に管理組合の許可(承認)を得る準備期間が加わるため、検討を始めてから新しい住まいで暮らし始めるまでは半年〜7ヶ月程度を目安に考えておくと安心です。ここでは埼玉県・東京都で施工実績を持つ、一級建築士事務所の市之瀬工務店が運営する「匠プラス」が、管理組合への申請の進め方、工事可能な曜日・時間帯のルール、スケルトンリフォームで注意したい躯体の制約、仮住まいが必要になる期間まで、マンション特有のポイントに絞って解説します。工程ごとの期間の目安や戸建てとの比較はフルリフォームの期間はどれくらいかかる?工程別の目安とスケジュールの立て方のページでも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
私たち、匠プラスについて
- 匠プラスは、1968年創立の株式会社市之瀬工務店が運営するフルリフォーム専門店です。
- 運営会社の市之瀬工務店は一級建築士事務所です。間取り変更・耐震・断熱まで住まい全体を見てご提案します。
- 自社大工と信頼できる協力業者が連携し、細部まで丁寧に仕上げます。
- 木造住宅耐震診断士が在籍しており、古い住宅の耐震面も含めて相談できます。
- 埼玉県・東京都内で幅広く対応可能です。
結論:マンションのフルリフォームは検討開始から完成まで半年〜7ヶ月が目安

内装・水回りを中心とした工事だけであれば、マンションも戸建てと同様に1〜2ヶ月程度で完了するケースが多くあります。ただし、マンションの場合はここに管理組合への事前申請・承認を得る期間が加わる点が、戸建てとの大きな違いです。多くのマンションでは理事会が月1回程度しか開催されないため、申請のタイミングによっては承認まで1〜2ヶ月近く待つこともあります。これに現地調査から契約までの準備期間、工事期間中の仮住まいへの引っ越しを含めると、検討を始めてから新しい住まいで暮らし始めるまでは半年〜7ヶ月程度を見込んでおくと余裕を持って計画できます。工期は建物の規模・工事範囲・管理規約の内容によって個別に変わるため、あくまで目安として捉え、具体的な期間は現地調査の結果をもとに施工会社とよく話し合うことをおすすめします。キッチン・浴室・トイレ・洗面台まわりの水回り設備や、リビング・和室・洋室の壁紙(クロス)・フローリング・窓の張り替えや交換、クローゼットなどの収納を増やす程度の部分的な工事であれば、全面的に作り替える全面リフォームより短い期間で済みます。床や壁紙を張り替える程度の工事であれば数日で済むこともあり、気になる部屋が複数ある場合は、個別に依頼するより同時に行う方が全体の工期を抑えられることもあります(例: トイレの便器交換のみなら3日程度で済むこともあります)。戸建てを含めたフルリフォーム全体の工期の考え方はフルリフォームの期間はどれくらいかかる?工程別の目安とスケジュールの立て方のページでも詳しく解説しています。
マンションのフルリフォームで欠かせない管理組合への申請とスケジュール

マンションは専有部分だけが工事の対象であっても、工事の内容によっては管理組合への事前申請や理事会の承認が必要になります。この手続きにかかる期間が、戸建てとの最も大きな違いといえます。
管理規約の確認と申請書類の提出
管理組合に工事の届出・申請をする前に、そのマンションの管理規約を確認します。床材の遮音性能(L値)の指定や、水回りを移動できる範囲の制限、ユニットバス・床暖房を新設する際のルールなど、マンションごとに細かい規定が定められていることが多く、規約に反する工事は申請が受理されません。申請書類には工事内容・工期・施工会社の情報などを記載し、管理規約で定められた期日(着工の1〜2ヶ月前までなど)までに提出する必要があります。
理事会の承認までの期間
提出した申請書類は理事会で審査され、承認されて初めて着工できます。理事会は月1回程度しか開催されないマンションが多く、申請のタイミングが理事会の直前だと、承認が翌月にずれて着工全体が1ヶ月近く後ろ倒しになることもあります。着工したい時期が決まっている場合は、理事会の開催スケジュールを早めに管理会社・管理組合に確認し、繁忙期かどうかも考慮しながら余裕を持って申請することが大切です。思わぬ遅れが生じる可能性も見込んでおくと安心です。
両隣・上下階への挨拶
承認後は、工事の騒音・振動の影響を受ける両隣・上下階の住戸へ、着工前に挨拶を済ませておきます。マンションは戸建てより近隣住民との距離が近いため、工事の日程・作業時間帯を伝えておくことで、工事中の苦情・トラブルを防ぐことができます。早めの挨拶は、新しい生活を気持ちよく始めるうえでも重要です。
工事可能な曜日・時間帯の制限

多くのマンションの管理規約では、工事可能な曜日・時間帯が定められています。一般的には平日の日中(9時〜17時頃)が中心で、日曜・祝日や早朝・夜間の作業は禁止されているケースが多く見られます。この制限により、戸建てより1日に進められる作業量が限られ、同じ工事範囲でも工期中の実働日数が延びる傾向があります。エレベーターや共用の通路を使って資材・解体材を搬入・搬出する場合は、使用できる時間帯や台数をあらかじめ予約し、搬入経路を確保しておく必要があることもあるため、工程を組む段階で施工会社に確認しておくと安心です。
工程ごとの期間の目安(マンション版)

マンションのフルリフォームも、検討を始めてから新しい住まいで暮らし始めるまで、大まかに4つの工程に分けられます。戸建てとの違いがある工程を中心に、それぞれの目安を見ていきます。
検討・現地調査・設計打ち合わせ(1〜2ヶ月程度)
複数の施工会社に相談し、現地調査と見積もりを依頼します。現地調査では、既存の設備・配管をどこまで活かすか、専有部分の構造に加え、管理規約で工事に制限がかかる部分がないかも確認します。要望や完成イメージを伝えながら間取りの変更やデザインのプランニングを図面に反映し、打ち合わせで固めていく期間として、1〜2ヶ月程度を見込んでおくと安心です。初めてで不安な方も、要望の優先順位を明確にしておくと打ち合わせの回数を絞ることができます。逆に検討が長引くと着工までの日程全体が後ろ倒しになり、工事が計画通り進む見通しも立てにくくなります。
管理組合への申請から承認まで(2週間〜1ヶ月程度)
契約後、着工までに管理組合への申請書類を準備し、理事会の承認を受けます。理事会の開催タイミングに合わせて2週間〜1ヶ月程度を見込んでおくと、スケジュールのズレを防ぎやすくなります。承認と並行して、建材・設備の発注・手配や両隣への挨拶も進めます。
解体・スケルトン工事を含む工事期間(2週間〜3ヶ月程度)
承認後に着工し、内装・水回り中心の工事であれば2週間〜1ヶ月程度、解体する範囲が広いほど工期は延び、骨組み(躯体)を残してスケルトンの状態まで解体する工事になると2〜3ヶ月程度が目安です。マンションのスケルトンリフォーム(フルリノベーション)では、躯体(柱・梁・コンクリートの壁や床スラブ)に手を加えることはできず、動かせるのは専有部分の間仕切り・内装・設備だけという制約があります。専有部分内であれば、配管・配線を新しい位置に移設・新設して間仕切りを減らし、開放的な空間に変えることもできます。劣化が大きい場合は補強を含めて長い工期を見込んでおく必要があります。この違いを詳しく知りたい方はフルリフォームとリノベーションの違いのページもあわせてご覧ください。
完了検査・引き渡し
工事が完了すると、仕上がりの確認と設備の動作検査を行い、問題がなければ引き渡しとなります。検査から引き渡しまでは半日〜数日程度が一般的です。管理組合によっては、工事完了後に現場の原状復帰(共用部分の清掃・保護材の撤去)の確認を求められることもあります。
工期が延びる主な要因(マンション特有)

マンションのフルリフォームの工期は、次のようなマンション特有の注意点・要因によって延びることがあります。
理事会・管理組合の承認待ち
申請書類に不備があったり、工事内容が管理規約の確認を要する場合、理事会での承認が1回で下りず、次回の理事会まで持ち越されることがあります。年末年始やゴールデンウィークの前後は理事会自体が開催されない月もあるため、繁忙期と重なると着工が後ろ倒しになる原因になります。
解体して分かる配管・躯体の劣化
築年数が古いマンションほど、解体して初めて分かる共用配管の劣化・不良が見つかる可能性が高くなります。専有部分の配管の不良であれば修繕できますが、共用部分(パイプスペースなど)にまたがる配管は個人の判断で動かせないため、管理組合への追加確認が必要になり、追加の補修工事が発生して工期が延長することがあります。
エレベーター・搬入経路の混雑
他の住戸でも工事が重なっている時期は、エレベーターや共用の搬入経路の使用予約が取りにくくなり、資材の搬入・解体材の搬出の日程調整に時間がかかることがあります。
新築マンションと中古マンションでの違い

中古マンションの場合は、前の所有者が使っていた設備・配管がどの程度劣化しているか、解体して初めて分かることが多く、工期が延びる可能性があります。築30〜50年を超える古いマンションでは、配管の更新や耐震性を高める補強が必要になるケースもあり、現地調査の段階で念入りに確認しておくと安心です。新築マンションを購入して間もなくフルリフォームする場合も、管理組合への申請手続き自体は中古マンションと変わらないため、入居後すぐに大規模な工事を検討している方は、引き渡しのタイミングから逆算して早めに管理組合へ相談しておくことをおすすめします。中古マンションや中古物件を購入してフルリフォームする場合も、考え方は同じです。マンションの費用相場についてはマンションの費用・相場のページでも詳しく解説しています。
仮住まいが必要になる期間の考え方

キッチンや浴室、トイレといった水回り設備の交換を伴う工事では、工事中はその設備が使えなくなるため、仮住まいへの引っ越しが必要になるケースが多くあります。仮住まいの期間は、工事期間とほぼ同じ長さを見込んだうえで、荷物の搬出・搬入にかかる日数の余裕を2週間程度加えて計画すると、予定通り進まなかった場合にも対応しやすくなります。仮住まいの選択肢としては、家具付きのウィークリーマンションや、1〜3ヶ月程度の短期契約が可能なマンスリーマンション、賃貸住宅などがあり、単身で住むかファミリーで住むかといった家族の人数、子どもの通学・通勤に伴う出入りの経路によって適した候補は変わります。仮住まいの賃貸契約にかかる家賃・敷金・礼金や引っ越し費用も、予算や資金計画にあらかじめ含めておくことが大切です。
工期をスムーズに進めるためのスケジュールの立て方

工期を予定通り進めるためには、引っ越したい時期から逆算してスケジュールを立てることが大切です。
引っ越し希望日から逆算して相談を始める時期を決める
新しい住まいで暮らし始めたい時期が決まっている場合は、そこから工事期間・管理組合の承認期間・仮住まいへの引っ越し期間・検討期間を逆算し、何ヶ月前から施工会社への相談を始めればよいかを十分な余裕を持って整理しておくと、計画がスムーズになります。理事会の開催スケジュールは管理会社に聞けば事前に教えてもらえることが多いため、早い段階で確認しておくと安心です。
施工会社に確認しておきたい質問
工期の見通しを把握するために、打ち合わせの際に挙げる質問の例は次のとおりです。あらかじめ確認しておくと、スケジュールのズレを防ぎやすくなります。
- 管理組合への申請から承認まで、どのくらいの期間を見込んでいますか
- 工事可能な曜日・時間帯の制限はどう工程に反映されますか
- 解体して配管や躯体の劣化が見つかった場合、工期はどの程度延びる可能性がありますか
- 仮住まいが必要になる期間はどのくらいですか
- エレベーターや搬入経路の使用予約はいつまでに済ませる必要がありますか
まとめ

住まいを一新するマンションのフルリフォームにかかる期間は、工事そのものであれば戸建てとほぼ同じ1〜4ヶ月程度が目安ですが、着工前に管理組合への申請・理事会の承認を得る期間が1〜2ヶ月ほど加わる点が戸建てとの大きな違いです。これに現地調査から契約までの準備期間、工事中の仮住まい期間を含めると、検討を始めてから新しい住まいで暮らし始めるまでは半年〜7ヶ月程度を見込んでおくと安心です。工期は建物の構造・劣化の状況・理事会の開催スケジュールといった要因によって変わるため、引っ越したい時期が決まっている場合は、そこから逆算して早めに管理組合・施工会社へ相談を始めることをおすすめします。フルリフォーム全体の工程や戸建てとの比較はフルリフォームの期間はどれくらいかかる?工程別の目安とスケジュールの立て方、マンションの費用相場はマンションの費用・相場のページでも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。埼玉県・東京都でマンションのフルリフォームをご検討中の方は、自社の大工を中心とした施工体制で、管理組合への申請から工期の見通しまで丁寧にお伝えする、一級建築士事務所の市之瀬工務店が運営する匠プラスまでお気軽にご相談ください。理想の住まいを実現するためにも、早めのご相談をお待ちしております。
私たち、匠プラスについて
- 匠プラスは、1968年創立の株式会社市之瀬工務店が運営するフルリフォーム専門店です。
- 運営会社の市之瀬工務店は一級建築士事務所です。間取り変更・耐震・断熱まで住まい全体を見てご提案します。
- 自社大工と信頼できる協力業者が連携し、細部まで丁寧に仕上げます。
- 木造住宅耐震診断士が在籍しており、古い住宅の耐震面も含めて相談できます。
- 埼玉県・東京都内で幅広く対応可能です。